カウンセリングとは、客観的に自分を見つめる上で適した方法である。中でも、セルフカウンセリングによって自己分析をし、心のバランスをコントロールすることは、日頃から意識的に行っていきたいことの一つだ。
仕事を続けていく上でも、新しいことにチャレンジする上でも、焦りや油断、不安といった負の感情は、心を乱すものに他ならない。常に、感情的にならず、冷静に物事を判断し、必要に応じて最適解を導き出すことは、自らの自信や他者からの信頼を築き上げるのにも一役買うものだ。
また、僅かにでも心の乱れを感知できるようになれば、自分がどの方向へ進んで行けば良いのか、或いは、何が不足しているのかが分かるようになるのである。ストレスの蓄積具合を事前に把握できれば、それだけ無駄を省くことにも繋がり、同じように心の動向を知ることができれば、正しい答えや進むべき道をも選び取ることが可能になるのである。
カウンセリングとひと口で言っても難しい技術は必要なく、自分で思ったことや感じたこと、考えていることを日記やメモ帳に書き連ねるだけでも構わない。設計図を書かないまま、家を建てられないのと同じように、心のバランスを一定に保つ為にも、冷静でい続ける為の手段が必要となるのだ。こうしたセルフカウンセリングとは、置かれている問題や心の浮き沈みを明るみにし、それを解決していくことで、自分で自分をコントロールする方法である。
ただ、セルフカウンセリングは素晴らしい取り組みだが、やはり第三者を介さないと見えないことがあるのも事実だ。今の悩みの出口が見えないのであれば、一人で解決しようとするのではなく、プロに頼った方が良いといえる。カウンセリングの種類、またカウンセラーの選び方といった基本的な部分については、[カウンセリングでお悩み解決]の中で詳しくまとめられていたため、参考にしてみるといいだろう。