仕事上、だれもが悩みを持つものである。悩みが一つあるだけでも、仕事が捗らなくなってしまうのだ。その時には、まず紙を一枚と、ボールペンや鉛筆といった筆記用具を用意してみよう。
自分が抱えている悩みは漠然としたままでは変わらない。具体的には見えなくても、事前に用意しておいた紙に思いつく限りの言葉を書き出そう。仕事に直接的に関係のないことであっても、或いは、プライベートなことであっても、紙に書いて視覚化することが重要なことなのである。
人間、頭の中で整理しようと試みても、一度に考えられる範囲は限られている。そのため、それを敢えて目に見える形で表し、そこから自分の仕事や悩みに関連するものを中心に印をつけていこう。この時、然して重要でないものや無関係な類のものを省き、より関連性の強いものをリスト化していくことで、それまでの漠然としていた悩みというものが鮮明に見えてくるのである。
そして、リスト化することで、自分が求めているもの、望んでいるものが何なのかが分かってくる。紙に書き出し、リスト化していくのは、一見すると単純なことだ。しかし、延々と頭の中で堂々巡りしてしまうよりも、視覚化した言葉を見つめることの方が、悩みの負担は少なくなるものである。
悩みの本質を見抜く為にも、もしくは、根本的な問題点を導き出す為にも、日頃から紙やペンといった筆記用具を手の届く範囲に準備しておこう。仕事が行き詰ったり、悩みが出てきた時点ですぐに書き出してみることで、悩みの見え方は変わってくるものだ。