うつ状態が続いている中で仕事をこなしていくのは、極めて危険なことである。うつ状態の時というのは、ストレスが過剰なまでに蓄積しているようなものであり、正常な判断すら鈍らせてしまうものだ。それは、認知の歪みでもあり、早めの休息が不可欠だ。
身も蓋もない言い方になってしまうが、徹底して休ませることが、うつ状態を改善していく上で重要なのである。仕事を推し進めていくにしても、気分の乗らない状態では効率が悪く、上手く軌道に乗せることも難しくなるものだ。人間の体も心も、たった一つの小さな綻びから、時間をかけて足元から崩れ去っていくものである。
仕事を満足に行う為にも、或いは、生産性を向上させる為にも、うつ状態になっていると判断されるのならば、率先して休息に時間を使うべきだ。真面目な性格であれ、仕事熱心であれ、眠らずしては何事も続けられない。腹が減っては戦ができぬと同様に、休みがなくては仕事はできないのである。
休息と言っても、単に睡眠時間を確保するのみに留まらず、仕事とは無関係のことに時間を費やすのも重要だ。仕事というものから、僅かにでも距離を置き、意識を別の方向へと向け、自らに休みを与えよう。その為にも、疲労感を覚えたり、心身に不調を感じたり、仕事に差し支える状態や状況になっているのであれば、尚のこと休みを取り入れるのを第一に考えていくことが重要だ。十分な休みを取り、自分の時間を確保することができれば、うつの状態も徐々に軽くなっていくだろう。